boy meets girl

hope to be free

"殺人偏差値70" 感想.

何年か前に日テレ系で放送されたSPドラマ。三浦春馬サン主演。他キャストに城田優くん、瀧本美織サン、栗山千明サンなど。

原作はこれとは違うタイトルであるみたいだけど、読んではない。

 

タイトルで "殺人" というハードな単語を使っているけれど、この話で結局主人公・圭介は '殺人' を犯すわけではない。苦しい生い立ちから、プレッシャーで溢れた身近な人間関係と上手く結果に繋がっていかない自分の人生に、3度目の東大受験の日から苦しみを感じ始める。

 

ひろしからの脅迫をきっかけに爆破予告からどんどん罪を犯しそうになっていく圭介の様子が見ていて苦しい。のめり込んでいって、自分自身が変わっていってしまっている事に気づかない風がとても怖い。

 

正直に言ってこの話で1番かわいそうなのは圭介の彼女、理香子。彼女はもう何年も圭介と付き合っていて、よくしてくれていて、応援してくれて。良家の娘なのにお金もちでも何でもない圭介を親に紹介したいとも言ってくれて。とってもいい子じゃないか。同じサークルにそれこそ "お似合い" な先輩がいて、圭介はその彼に嫉妬してしまうわけだけど、それでも結局理香子は最後までずっとずっと圭介を好きでいてくれていた。何せ友達の少ない圭介。自殺したところで社会は何も変わらない。

エンディングの理香子の言葉がすごくこの製作者さんたちのメッセージ性を込めていて胸にきた。

 

「目に見える学歴のようなものばかりを意識して、この人たちはどこへいくのだろう。」

 

わかりやすく城田くん目当てで見たわけですが、彼また世間様に嫌われる役だったのですね…。最近そんなのばっかだね…。でも好きよ!今回もとっても格好良かった。最低な役だったけど。相変わらずの鋭くて怖い目つきで。

 

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