boy meets girl

hope to be free

"僕が笑うと" 感想.

カンテレサン60周年記念ドラマ。特捜9以外のいのっち主演作品なんて本当に久しぶり。発表された時はすっごく嬉しかったな。

 

昭和12年、大阪。鈴木重三郎は、大阪理科大学の助教授で、植物研究者。結婚して10年となる明るく優しい妻・誠子とは子宝に恵まれなかったが、重三郎はそれを受け入れ、夫婦仲良く暮らしていた。しかし、誠子の「母親になりたい」という思いは消えることはなく、数日後重三郎に孤児を引き取りたいと相談する。

はじめは子供を育てる自信が無いと難色を示した重三郎だが、誠子の熱意に押されて浩太を養子として迎え入れることに。優しく浩太と接する誠子とは対照的に、ぎこちないやり取りが続く重三郎だったが、次第に不器用ながらも叱ることや褒めることを学び、父親として成長していく。 

昭和18年。鈴木家は、浩太、節子、健作、虎之助、トメ子の5人の子供たちを育てる大家族に。やがて、研究室の助手である吉田史郎にも召集令状が届くなど、戦争が重三郎の身の回りにも影響を及ぼしていく。鈴木家の生活も日に日に厳しくなっていくが、それでも重三郎と誠子は常に笑顔を絶やさず、子供たちの表情も笑顔に満ちあふれていた。しかし、戦争は着実に鈴木家の未来にも影を落としていく…。
(公式様から引用)

 

1人で見て、1人で泣いた。大泣した。基本的に涙もろい日常生活以外のに加えて、戦時中のお話は本当にダメ。ほとんどの確率で泣く。
でもこのドラマはただのお涙頂戴じゃなかった。ストーリーもしっかりしてたし、他とは違う視点と軸があった。

 

いのっちもすごく良かった。とってもとっても良いお父さんだった。関西弁もそんなに違和感なかったんじゃないだろうか。関東生まれ関東&外国育ちの私が言えたことじゃないけど。学者さんらしくて難しい人なのにどこか面白い。研究第一だったが故に子供を引き取るとなったらとても躊躇してたのに、めちゃめちゃ良いお父さんになれたじゃないか。作中で変化さえ見えた。

 

上戸彩サンもやっぱりとても良かった。あの小難しい旦那ととてもいい関係を築いていて、仲の良い雰囲気が上手にでてた。なんだかたまに旦那さんを転がしてるようなとこもあって面白かった。子供を引き取りたいと言った時の意志の強い目と、身体を壊してしまった時の弱々しい目が全然違くて、でも同じように家族を大切に思う良いお母さんだった。

 

子供たちも個性あふれててでもみんな共通してお父さんとお母さんが大好き。みんな素直でいい子で可愛くて優しくて頼もしくて…いいなあ。すごくいい家族の形だな。

 

このドラマの放送に向けて当日朝からWSをハシゴしまくってPRしていたいのっち。どの番組でも言っていたのが「血の繋がりってなんだろう?」「血の繋がりを超えた家族」「家族が一緒にいるだけで、それだけで。」彼の言いたいことがよく分かったし、勉強になった。一緒にいたくたっていられない家族や一緒にいることも誠意一杯な家族がたくさんいたのかと思うと今の自分の状況と比較してしまう。今の自分の家族への姿勢は正しくあるのかどうか、とさえ考えてしまった。

 

いのっち、素敵なドラマをありがとう。

 

www.ktv.jp