火星に住むつもりかい？ / 伊坂幸太郎
ちょっと間を挟んでまた帰ってきました伊坂さん作品。題材とか設定は相変わらずUNIQUEで難しいけど、不思議と読みやすい。会話も多いからかな。
「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作！
(公式様から引用)
好きなタイプのお話のはずだけど、とにかく怖い。やだ。率直にこんな社会やだ。辛くて次に進みたくない。途中までいいペースでいってたのに急に止まってしまった。気にならないわけじゃないけど、嫌な思いをするくらいなら読まないほうがマシ、みたいな。そして1回止まってしまうとなかなか戻ってこれない。うう、怖がり(?)でごめんなさい。
みんなそれぞれに正義があるんだ、っていうメッセージは分かったし伝わってきたけど、エンディングはやっぱりちょっとわからない。部長が本当はなんだったの？いやホント理解悪くてごめんなさい。今回のお話はアクションシーンとかエンディングに急にポンポン進んでいくから一部わからないまま進んでしまったりした。でもスッキリはしないからあとで調べよう。あえて調べた結果は書かない。
「重力ピエロ」とか「死神の精度」は本当に好きだからそれらと比べるとこの作品は伊坂サンの中でトップには入らないかも。でもトピックが挑戦的で"人間"の"COMMUNITY"を描いてるのは面白いし私の好きなジャンルだ。
