boy meets girl

hope to be free

人間らしくなくて人間らしい人が好きな話.

簡単にいうと、仕事とプライベートの両立が上手な人が好き。

もともと自分の父親がそういう人だからというのが明らかな理由で、他の家のお父さんが仕事ばかりだと聞いては正直引いてる自分がいた。

私の父は運が良く、自分の好きなことを仕事に出来た人で。今でも家族ファースト、仕事に行きたくないと日々嘆きつつもこれは自分にあった仕事だ、と言う。休日は絶対に家にいて、家族と遊んでくれて、それでも私たち兄弟3人を大学までしっかり行かせてくれる(多分)くらいには働いてる。そんな父は器用でカッコいいと思うし、憧れでもある。

 

だから、プライベートを仕事に影響させすぎな人はどうかと思うけど、仕事に追われてプライベートが真っ暗な人があまり好きになれない。

 

アイドルだってそう。

健ちゃんが「僕は虚像だ」*01って言ってくれてすごく安心するし、剛くんがV5を「仕事仲間だ」*02と堂々と言えることを尊敬する。(個人的見解ですが、森田剛という人は働き方改革の先頭を走っている。)

剛くんの作られていないありのままの言葉や行動にはいつも驚かさせられるし、すごいと思う。普段の本音があるからこそ、彼の言うことはいつだって信頼出来る。流石に深夜とはいえ自分の番組での食レポで「まずい」と言った*03ことには驚いたけど(笑)、それによって20周年記念での「SONGS」で岡田くんに言ったセリフに深みが増したとも思っている。

私がV6から全く離れる気配がないのはこういうところに気づいてしまったからだろう。6人とも絶対に無理をしない。

 

手越くんが任された仕事はしっかりこなしつつ、プライベートも楽しんでいるようで私は嬉しい。追われて露わにされて気の毒だけど、いちいち安心してる私もいる。決して仕事をおろそかにしないし、自分の生活とか考えとか主となるものを犠牲にする気もきっとない。すごいことだと思う。そんな大層なものじゃないのに、「私が彼らの重荷になっているのではないか」と思ったりしなくもないから、ちらっと見える豊かで楽しくて自由なプライベートが本当に微笑ましい。

 

この人たちはみんな、歌とかダンスとか本業のパフォーマンスになったら人間とは思えないくらいすっごくて、しかも楽しそう(V6は最近2年に1回しかライブを行わないけれど、そのクオリティーは23年経ったって変わらないくらい、すごい。) でもアイドルであることを彼ら自身の"人生の全て"だとは考えていなさそうで、私はそこが好き。アイドルは職業、一種のビジネスであって、プライベートとは別であることは当たり前だしましてやその人の全てなんかじゃない。

 

 

だから私はずっとずっと、心のどこかで、まっすーを好きになるのが怖かった。

自分の考えとか主義とかは曲げたくないし、自分の中に例外があるのが許せない。なのになんだかまっすーだけは私のこの好みの反対にいるみたいに見えてしまってとても困った。大好きな人が所属している大好きなグループの大好きなメンバーなのにな、って。

 

でも違った。

 

これは私がその時感じただけでまっすー自身の言葉なんかじゃなくてただの想像だけど、私はそうだろうと思ってる。

まっすーは自分が思うベストなまっすーを"作っていて"、それだけを出すので十分だと考えているよう。笑顔が可愛くて、歌が上手で、お洋服とジャニーズ事務所が大好きで、ファンを大切に考えてくれる。そんなまっすーで十分。十分すぎる。

どんなプライベートのお写真でもメディアに出るかもしれないとなるといつもヒゲを隠してる。時には大切な私服の首元をのばしてまで。"まっすー"は平仮名だと自分の中で決めている。普段はきっともっと走り書きだけど、アイドル業として求められる直筆はいつも丸くて可愛い字。お家の中も絶対公開しない。鍛えられた体もあまり見せない。ドキュメンタリーは苦手。(?)

これはつまり彼は"まっすー"でいることを仕事として捉えていて、素なまっすーではないということ。ならば私は増田貴久が作る"まっすー"を応援していく、ただそれだけ。

こういう彼の、主義なのか信念なのかは本当に大切にしてほしいと思う。

だからこそ私は正直、バラエティートークが上手じゃなくたって全然構わないし、食レポなんて素直な「うまい!」とあの笑顔で十分。ここまでの強い主義を持った彼にバラエティーとかばかりやらせてポンコツ担当・お笑い担当・オチ担当には絶対にして欲しくない。

最近はあまり言わないけれど、少し前まではトイレは行かないと主張してみたり、お休みの日はお花畑に行ったと言い張ったりしていた。私がNEWSを応援するようになったのは4人になってからだけど、なんとなく彼の中でも4人になってから変わったところもあるのかな、と思う。

 

(でもやっぱりNEWSに恋しての増田さん本編は出来ない。)

 

*01 : 「アウト・デラックス」にて幾度となく発言。
*02 : 「V6 SUPER Very Best 初回A盤 特典DVD」より。
*03 : TBS系毎週火曜日深夜放送「アメージパング」より。